令和2年(2020)の大相撲初場所で、西前頭17枚目・徳勝龍が初優勝した。奈良県出身の力士としては98年ぶりで、大正11年(1922)の鶴ヶ濱以来、しかも幕内最下位の「幕尻優勝」は20年ぶりの快挙になる。
奈良県は相撲発祥の地だから、じつに喜ばしい。
『日本書紀』に、次の記事が載る。
垂仁7年秋7月のことだ。当麻邑(たぎまのむら=奈良県葛城市)に当麻蹶速(たぎまのけはや)という勇猛な人がいて、普段から、
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