民主党を左傾化させた「サンダース」撤退で候補確定「バイデン」の「課題」

執筆者:足立正彦 2020年4月10日
エリア: 北米
ようやく一騎打ちとなるが……(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 民主党大統領候補指名獲得争いでの「誓約代議員」獲得数でジョー・バイデン前副大統領に大差をつけられ、また、米国内での新型コロナウイルス感染拡大により同党の予備選挙や党員集会も事実上棚上げ状態となる中、急進左派のバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出、無所属)が、選挙キャンペーンを停止することを4月8日に発表した。

 バイデン氏は圧倒的支持を誇るアフリカ系有権者が約6割を占めた2月28日の南部サウスカロライナ州予備選挙での勝利を転機として、14州で予備選挙が一斉に実施された3月3日の「スーパーチューズデー」でも10州で勝利を収め、その後もミシガン州、フロリダ州、イリノイ州といった主要州での予備選挙で圧勝を重ねる中、サンダース氏に対しては撤退圧力が強まっていた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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