ワクチンで結ばれた「日米台」の特別な夜

(5月24日午後6時 @東京・白金台)

執筆者:五十嵐文 2021年6月11日
エリア: アジア
夕食会での謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表(右)と米国のヤング駐日臨時代理大使[謝代表のFacebookより] ⓒ時事
日米による台湾への新型コロナワクチン提供は、東アジア外交における重要な“三角形”の価値を改めて印象付けた。その地ならしが行われた5月24日の夕食会は、1979年の米台断交以来、両者の駐日トップが互いの公邸を訪問する初の機会にもなった。テーブルを囲んだのは台湾4人、米国4人、日本1人の計9人――。

 台湾で最も高いビル「台北101」の、巨大なタケノコのような外壁に6月4日夜、白く輝く大きな文字が浮かび上がった。

「台日の絆と感謝」

 あえて日本語を使ったメッセージに加え、「合作対抗疫情」(協力して感染拡大を抑えよう)、「台日友誼長存」(台湾と日本の友情は永久に)などライトアップは計5パターン。日本への感謝の言葉が次々と台北の夜空を明るく照らした。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
五十嵐文(いがらしあや) 1967年東京都生まれ。90年上智大学を卒業し、読売新聞社に入社。政治部、ワシントン特派員、北京特派員、中国総局長(北京)、論説委員を経て、現在は読売新聞国際部長。
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