菅総理が「転落の100時間」で犯した「3つの大失策」

2021年9月6日
党内の感覚とは大きくずれてしまっていた ⓒEPA=時事
下村博文政調会長に総裁選出馬を撤回させた8月30日午前から9月3日正午の退陣宣言まで、菅総理は最低限のバランス感覚すら失ったような判断ミスを繰り返した。権力への執着100時間のターニングポイントと、そこに向けられた永田町の論理を詳解する。

「殿、ご乱心!」の言葉が自民党内で囁かれるようになってから、退陣宣言に至るまではあっという間の一本道である。一寸先は闇を証明した菅義偉総理の転落の軌跡は、8月30日月曜日の午前中に始まり、9月3日の金曜日昼の退陣宣言まで。時間にしてたった100時間程度で、菅総理は再選断念にまで追い込まれてしまったのだ。

 この間、菅総理は3度、連鎖するように政治的な判断ミスを繰り返して躓いた。党内の実力者たちからは、失笑をかみ殺すような溜息が漏れて見切られていたため、退陣宣言の際にも、小泉進次郎環境相などごく一部を除いて同情の声は聞かれなかったのである。

カテゴリ: 政治
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