焦点は米本土攻撃能力:「核のエスカレーションラダー」構築に進む北朝鮮
激変する東アジアのミサイル情勢2

KCNA[朝鮮中央通信]が報じた新型SLBMの発射実験=10月19日 ⓒEPA=時事
英語で国際政治を議論するとき、衝撃的な出来事を指して「ウェイクアップコール」ということがある。1998年8月31日、北朝鮮のテポドン弾道ミサイルが発射され、日本列島上空を飛び越えたことは、日本の安全保障政策にとってまぎれもない「ウェイクアップコール」であった。これを直接的なきっかけとして、日本は米国との弾道ミサイル防衛(BMD)についての協力を進め、また情報収集衛星を打ち上げて宇宙空間の安全保障利用に向けた一歩を踏み出した。

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