フィンランドとスウェーデンをNATO加盟に向かわせた危機――ロシアの「オウンゴール」を検証する
フィンランドとスウェーデンといえば、北欧の中立国として知られる。より正確にいえば、NATO(北大西洋条約機構)に加盟しないという意味での「軍事的非同盟」である。いずれにしても重要なのは、第二次世界大戦終結、そしてNATO創設から70年以上にわたってNATO非加盟を貫いてきたことであり、結果として北欧にはNATO非加盟地帯が存在し、それは欧州秩序の特徴の一つでもあった。それがいま変わろうとしている。フィンランドとスウェーデンのNATO加盟が近づいているのである。
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