
6年ぶりという新作芸術映画『一昼夜』のタイトル画面(『朝鮮中央テレビ』より、以下同)
北朝鮮の国営テレビで放送される映像が、最近、やたらと凝っていると話題になっている。また、6年ぶりという新作劇映画が製作されて平壌で試写会が開かれ、全国で上映されると報じられた。北朝鮮においてテレビや映画は国民を統制する有力な手段である。新たな動きは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の指導によるものであるのは間違いない。その狙いはどこにあるのだろうか。
「テレビ部門で成果」と称賛
2022年3月24日、北朝鮮は新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とする「火星17」を発射し[1]、翌日、『朝鮮中央テレビ』がその模様を約12分の動画にまとめて放送した。

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