
ゴルカル党の党首にジョコウィを推す動きも[軍司令部で軍・警察高官との会談を終え、プラボウォ国防相(左)と歩くジョコ大統領(右から2人目)=2024年2月28日、インドネシア・ジャカルタ] (C)AFP=時事
2月14日に行われたインドネシアの大統領選では、プラボウォ・スビアント国防相とギブラン・ラカブミン・ラカの正副大統領候補が勝利を収めた。3月20日に選管から発表された開票結果では、プラボウォ=ギブラン組が58.6%を得票し、他の2候補を大きく引き離して圧勝した。
プラボウォ国防相は、1998年の民主化以前、スハルト大統領による強権体制の下で国軍将校として台頭し、スハルトの次女とも結婚したことから、一時はスハルトの後継者と見なされた人物である。陸軍エリート部隊を率いていた際に分離独立運動や民主化運動の活動家を弾圧したという人権侵害の疑惑もあるため、大統領就任後にどのように政権を運営するのか注目されている(この点については2024年3月5日付『日本経済新聞』の「経済教室」の記事を参照していただきたい)。

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