インドネシア「第2期ジョコウィ政権」早くもレームダック化の危険性

執筆者:川村晃一 2019年11月20日
前途多難な2期目のスタート(C)AFP=時事

 

 4月の大統領選挙で再選を果たしたジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の第2期政権が10月20日に発足した。前のスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領に続き2期10年の長期政権が樹立されることになり、インドネシアの政治経済が安定することを期待する声も強い。

 しかし、政権発足前からデモや暴動などが多数発生し、ジョコウィ再選を祝福するムードは盛り上がらなかった。

 10月23日に陣容が発表された新内閣に対しても、批判の声が多数あがっている。なかでも、2回の大統領選を戦った相手であるプラボウォ・スビアントが率いる野党第1党の「グリンドラ党」を与党に引き入れたうえ、そのプラボウォを国防相という重要閣僚に任命したことは、驚きとともに、支持者の間に強い拒否反応を引き起こした。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
川村晃一(かわむらこういち) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 海外調査員(インドネシア・ジャカルタ)。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、ジョージ・ワシントン大学大学院国際関係学研究科修了。1996年アジア経済研究所入所。2002年から04年までインドネシア国立ガジャマダ大学アジア太平洋研究センター客員研究員。2024年からインドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)客員研究員。主な著作に、『教養の東南アジア現代史』(ミネルヴァ書房、共編著)、『2019年インドネシアの選挙-深まる社会の分断とジョコウィの再選』(アジア経済研究所、編著)、『新興民主主義大国インドネシア-ユドヨノ政権の10年とジョコウィ大統領の誕生』(アジア経済研究所、編著)などがある。
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