インドネシア「首都移転」は本当に「国民の夢」なのか?

執筆者:川村晃一 2019年12月10日
カテゴリ: 政治
エリア: アジア
首都が移転される東カリマンタン州クタイ・カルタヌガラ県(C)EPA=時事

 

 インドネシアのジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が2019年8月に発表したインドネシアの「首都移転」計画は、日本でも大きな話題となった。しかも、移転先が現在の首都ジャカルタから1200キロも離れた東カリマンタンだったため、その妥当性や実現可能性をいぶかる意見も多かったように思われる。

 しかし、少なくともジョコウィ大統領は本気である。移転計画の詳細はこれから詰められることになるが、移転に関する大まかな青写真は、開発政策を担当している「国家開発企画庁(Bappenas)」から示されているし、ジョコウィもソーシャルメディアなどを通じて積極的に首都移転の内容やその必要性を国民に対して訴えている。

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執筆者プロフィール
川村晃一(かわむらこういち) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 海外調査員(インドネシア・ジャカルタ)。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、ジョージ・ワシントン大学大学院国際関係学研究科修了。1996年アジア経済研究所入所。2002年から04年までインドネシア国立ガジャマダ大学アジア太平洋研究センター客員研究員。2024年からインドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)客員研究員。主な著作に、『教養の東南アジア現代史』(ミネルヴァ書房、共編著)、『2019年インドネシアの選挙-深まる社会の分断とジョコウィの再選』(アジア経済研究所、編著)、『新興民主主義大国インドネシア-ユドヨノ政権の10年とジョコウィ大統領の誕生』(アジア経済研究所、編著)などがある。
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