『英語教育大論争』平泉渉・渡部昇一著文藝春秋 1975年刊 先ごろ、大学院の教え子たちを集めて斎藤英学塾という私的な研究会を発足させた。その名をあえて「英学」塾としたのは、過度に専門分化し、ややもすると高踏主義に流れがちな英語学、英語文学研究、英語教育研究などをつなぎとめる求心力となるような、さらには英語をめぐる現在の日本の混乱状態を打開する力となるような研究会にしたいと考えたからである。塾生たちには、それぞれの専門的な研究に従事しつつ、英米文学作品の輪読、英語そのものの勉強、あるいは英学史や英語教育理論の研究などを通じ、英語をめぐるバランスのとれた知識と教養を身につけてほしいと願っている。
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