銀行ATM手数料のカラクリを知るべし

執筆者:鷲尾香一 2009年2月号
タグ: 中国 日本

法律で決まっているわけでもないのに、当然のことのように徴収されるATMの手数料。われらが「公的」銀行は、何を拠り所にしているのか。 さて、今晩は家族にすき焼きでも食べさせよう。おいしい牛肉を買いたいとスーパーに足を運んだあなたは、財布の中身が心許ないことに気づく。あたりを見回すと、ATM(現金自動預払機)が目に入った。時刻は夕刻。口座を持っている銀行ではないけれど、キャッシュカードが使えるので必要なお金を引き出す。一〇五円の手数料を支払って――。 よくある話だ。ATMを利用するとき徴収される「手数料」なるものに、私たちはすっかり慣れっこになってしまっている。スーパーのチラシで肉の値段を比較したときは十円の違いがあんなに気になったにもかかわらず。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
鷲尾香一(わしおこういち) 金融ジャーナリスト。本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。
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