「権威の価値が損なわれないためには、責任のとり方が時間的に非連続な形で行われなければならないように思われる」(『組織の限界』ケネス・J・アロー) * ローソンの次期社長に三菱商事出身の四十三歳の新浪剛が就任することになった。三菱商事が選択したこの人事が、低迷続くローソンを救うか救わぬかは分からない。しかし、いずれにせよ日本の大企業経営者のあり方を根本的に変える時限爆弾であることは間違いない。 失われた十年といわれながらも、株主のあり方が変わり、従業員とミドルのあり方も変わりつつある。最後まで残っていた「経営者」も、変わっていかざるを得ない。

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