Weekly北朝鮮『労働新聞』
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北朝鮮「日本研究所」が日本の防衛白書と長距離ミサイル開発を非難(2025年7月13日~7月19日)

執筆者:礒﨑敦仁 2025年7月22日
エリア: アジア
会談は大型クルーザーの船内で行われた[ロシアのラブロフ外相(右)と挨拶を交わす金正恩国務委員長=2025年7月12日、北朝鮮・元山](C)EPA=時事
今月公表された令和7年版の防衛白書 に関して、北朝鮮外務省日本研究所の政策室長による談話が掲載された。これまで日本研究所が『労働新聞』に登場したのは今回の談話を含めて5回だけで、最近日本関連の記事が増えているのは韓国関連記事を意図的に減少させていることに伴うものと考えられるが、日本に対する関心が皆無ではないことも確認できる。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 7月13日付は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区を訪問中のロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談したことを伝えた。両国関係のほか、国際情勢、地域情勢について幅広い意見交換が行われ、「完全一致の立場」を確認したという。朝鮮中央テレビの映像からは、大型クルーザーの船室内で会談が行われたことが分かる。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治外交。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、『北朝鮮を読み解く』(時事通信社)、共著・編著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)、『北朝鮮を解剖する』(慶應義塾大学出版会)など。
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