中国の「歴史戦」を見る(上)「無知」を超えた「意図的な曲解」
6月6日の産経新聞が伝えるところでは、アメリカ製アクション映画の『ダイ・ハード』や『アルマゲドン』などの主演で知られるブルース・ウィリスが、旧日本軍による重慶爆撃(1938年12月~43年8月)をテーマにした中国映画の「大爆撃」(仮題)に出演するとのこと。彼の役どころは、蔣介石の要請で中国戦線に赴いたシェンノート(漢字で「陳納徳」と表記)将軍率いる義勇飛行隊「フライング・タイガース」(中国では「飛虎隊」と呼ぶ)の飛行教官とか。義勇飛行隊を名乗ってはいるが、実態はアメリカ空軍の別働隊に近い。
110億円超とも約70億円ともいわれる破格の製作費を使い、国有大手の中国電影集団公司などが共同製作するというから、常識的に考えるなら、9月初旬を中心に計画されている「抗日戦争勝利70周年」事業の一環ということだろう。
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