国際人のための日本古代史 (65)

歴史を動かした「東国の軍団」

執筆者:関裕二 2015年8月13日
タグ: 中国 日本
エリア: アジア

 人類が戦争を始めたのは農業を選択したことがきっかけだったのだそうだ(コリン・タッジ著『農業は人類の原罪である』新潮社刊)。農業は余剰を生みだし人口爆発を誘発し、民は新たな土地を求めて隣人と争い始めたのだ。人びとは強い指導者と他者を攻撃するための大義名分=「正義」を求めたが、いまだに、世界中が自国に都合の良い「正義」を主張しあっているのだから、当分、人類は戦争から解放されないだろう。それぞれに正義があるのだとすれば、敗れた者の歴史が正当に伝わっているとは限らない。今回は「東国の軍団」にスポットを当てたい。

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カテゴリ: 政治 カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二(せきゆうじ) 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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