二月二十五日の韓国・ソウルの天候は曇のち雪、最高気温摂氏三度、最低気温零下九度。凍り付くような寒空の下、現地時間の午前十一時、李明博・新大統領の就任式は国会議事堂前の広場(屋外!)で始まった。列席者の一人である米国のライス国務長官が、のちに福田康夫首相に「皆、生存できてよかった」とジョークを飛ばし、自民党の中川秀直元幹事長が「北陸や北海道の寒さの比ではない」とぼやいたほどの底冷え。すべての参加者が身震いする中、なぜか日本人で一人だけテンションが高かったと言われるのが、自民党の麻生太郎前幹事長である。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン