公明党は自民党と共に、現政権の連立与党の一角である。民主党が政権を担った3年ほどの間、政権の座から離れたが、与党経験は長い。
与党であるということは、我が国の針路に、絶大なる影響力を持つということである。よって、自民党同様、公明党の動向を追い掛けることは、我が国の針路を占う上で非常に重要なことだ。
ただし、公明党の場合、党だけを見ていても、その本質はよくわからない。なぜならば、公明党はある組織からの大きな影響を受けているからだ。この組織とは、宗教法人の創価学会である。公明党の国会議員の中で、この大教団の票の力を借りずに当選した者は、1人もいない。
だが、我が国与党に重大な影響を及ぼす組織・創価学会についての我が国メディアの報道は極めて少ない。そこで、我が国の政治をより深く理解するためにも、フォーサイト編集部は創価学会の動きを定点観測し、それを読者の皆様にお届けすることにする。第1回は、創価学会の現在のありよう、いくつかの問題点を分析する(連載タイトルの中の「信濃町」は、創価学会の多くの組織が存在する地名から取った)。
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