今年も創価学会の機関紙・聖教新聞が、1月26・27の両日にわたって池田大作創価学会インタナショナル(SGI)会長名義の「『SGIの日』記念提言」を掲載した。ブランケット版8ページ半にも及ぶ大論文で、今回は「希望の暁鐘 青年の大連帯」とのタイトルで難民問題や核廃絶、そして米・トランプ大統領誕生を受けて核軍縮の機運を高めるための米ロ首脳会談の早期実施などを提唱している。
だが今年の1月2日で89歳を迎えた「超高齢者」目前の池田氏は、平成22年5月以来、大衆の前に姿を見せることも、昨夏の天皇陛下の肉声ビデオメッセージのような映像媒体を披露することもなく、健康状態の悪化が取りざたされて久しい。そんな池田氏に国際政治・世界情勢を分析しての大論文を執筆することがはたして可能なのか。ご本人がお書きになっていると本気で信じている人は、あまり多くはないだろう。
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