
居住者がいない高層マンションが林立する「鬼城」が再び出現している(C)時事
中国経済がますます理解しにくくなっている。成長率が低下し、鉄鋼、石炭など過剰生産の産業が破綻の淵にあるかと思えば、世界の鉄鉱石、原料炭価格は中国の買いで急上昇。習近平国家主席が反腐敗と引き締めを語る傍ら、不動産バブルが再来し、自動車販売も2ケタ増。国際通貨基金(IMF)が政府や企業の債務膨張に警告を発する一方で、中国企業は先進国企業の爆買いに走っている。中国経済はハードランディングに向かっているのか、底打ちしたのか? 謎を解くには、党と政府、バブルと負債、衰退産業と成長産業という、中国経済が今抱える3つの二重構造を理解する必要があるだろう。

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