朝鮮半島「4月危機」騒乱(1)洗い直された米「対北朝鮮政策」

米中首脳会談では、北朝鮮問題に関する意思疎通のパイプはできた (c)AFP=時事
北朝鮮は4月25日に朝鮮人民軍創建85周年を迎えたが、米国などが原子力空母カール・ビンソンを朝鮮半島周辺に派遣して圧迫するという状況下、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験など、米国のレッドラインを超えるような挑発は控えた。
北朝鮮は、軍事パレードを4月15日の金日成(キム・イルソン)主席誕生105周年に前倒しし、同25日の人民軍創建85周年では、元山付近で大口径の大砲300門以上を動員して砲撃訓練を行うという史上最大規模の「合同打撃示威」を行った。北朝鮮は、対応を「抑制された挑発」に留めた。

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