「モディ政権」存続のカギを握る「ヒンドゥー」「イスラーム」宗教対立

執筆者:緒方麻也 2018年10月17日
タグ: インド
エリア: アジア
今年2月にも「ラーマ寺院・再建」を訴えるヒンドゥ―教徒の行進が行われた(C)AFP=時事

 

 しばしば流血の惨事に彩られてきたインドの政治・社会史上、2002年の「グジャラート暴動」と並ぶ最悪の宗教対立と考えられるのが、北部ウッタルプラデシュ州東部・アヨーディヤの「モスク破壊事件」だろう。

 ヒンドゥー教の神ビシュヌの化身ラーマの生誕地とされるアヨーディヤには、ムガル帝国時代に建立されたモスク(イスラーム礼拝所)があった。それが1992年、ヒンドゥー・ナショナリストらによって突然破壊され、政治や司法を巻き込んで今日まで尾を引く一大問題となっている。

カテゴリ: 政治 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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