義江は京北実業で再び野球に情熱を燃やした。
京北には野球部がなく、部の設立を嘆願しても学校側は首をたてに振らなかった。義江は有志の仲間を引き連れて、近くの学校で練習をし、日曜日は他校で試合をした。
すると京北の教師に呼び出されて、
「君は本校に野球部のないのを知っているのに、掻き回しに来たのか。今後もし続けるのであれば、相当な処分をするから」
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