金正恩「新体制」と「対米交渉」の行方(1)

執筆者:平井久志 2019年4月27日
エリア: アジア
最高人民会議代議員選挙で投票する金正恩党委員長。だが自身は立候補しなかった[KCNA VIA KNS](C)EPA=時事

 

 ベトナム・ハノイで2月27~28日に行われた第2回米朝首脳会談は事実上決裂し、何の合意も生み出せなかった。北朝鮮がハノイ会談の決裂を受けて、どういう路線を取るかが注目される中で、4月に入ると朝鮮労働党政治局拡大会議、党中央委員会総会、最高人民会議という党、国家の重要会議を連日にわたり開催した。

 北朝鮮は、一連の会議で、国家機関である国務委員会を強化、大幅な世代交代を含む新たな指導体制を確立し、米国の制裁圧迫には屈せず、自力更生路線を貫くという路線を提示した。最高人民会議第14期第1回会議では憲法の改正も行われ、国務委員長の権限が強化された模様で、金正恩(キム・ジョンウン)氏は新たな国務委員長に選出され「人民の最高代表者」になった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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