
最高人民会議代議員選挙で投票する金正恩党委員長。だが自身は立候補しなかった[KCNA VIA KNS](C)EPA=時事
ベトナム・ハノイで2月27~28日に行われた第2回米朝首脳会談は事実上決裂し、何の合意も生み出せなかった。北朝鮮がハノイ会談の決裂を受けて、どういう路線を取るかが注目される中で、4月に入ると朝鮮労働党政治局拡大会議、党中央委員会総会、最高人民会議という党、国家の重要会議を連日にわたり開催した。
北朝鮮は、一連の会議で、国家機関である国務委員会を強化、大幅な世代交代を含む新たな指導体制を確立し、米国の制裁圧迫には屈せず、自力更生路線を貫くという路線を提示した。最高人民会議第14期第1回会議では憲法の改正も行われ、国務委員長の権限が強化された模様で、金正恩(キム・ジョンウン)氏は新たな国務委員長に選出され「人民の最高代表者」になった。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン