2019年5月14日、ユネスコの諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)が「百舌鳥(もず)・古市古墳群(大阪府堺市、羽曳野市・藤井寺市)」を世界遺産一覧表に記載するよう勧告し、登録されることがほぼ確定的となった。
大山古墳の造営を試算すると……
ふたつの古墳群は4世紀後半から5世紀後半にかけて造られた。その中でも特別大きいのは、百舌鳥古墳群の大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵。堺市。墳丘長486メートル)と誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(応神天皇陵。羽曳野市。墳丘長420メートル)だ。大山古墳の全長は日本最大で、エジプト・クフ王のピラミッドや中国・秦の始皇帝陵とともに、世界最大級の王の墓と考えられている(ピラミッドは墓ではないとする説が有力視されているが)。
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