「国際カルテル」摘発の脅威(上)「巨額罰金」「刑務所送り」の日本企業と日本人

執筆者:有吉功一 2020年7月16日
エリア: アジア 北米
ゴーン被告の場合は完全な「逃亡者」だが……(C)AFP=時事
 

「自動車部品カルテル事件」をご存じだろうか。知る人ぞ知る、数十社もの日本企業が関与した国際的なカルテル事件だ。

 事件の端緒となったのは、2010年2月の日米欧などの競争当局による一斉立ち入り検査だった。筆者はそれ以来、事件をフォローし、このほどその成果をまとめ、『国際カルテル 狙われる日本企業』(同時代社)を上梓した。

 自動車部品カルテル事件では、世界各国・地域で企業に対して総額約6000億円もの金銭的ペナルティーが科された。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
有吉功一(ありよしこういち) ジャーナリスト。1960年埼玉県生まれ。大阪大卒。84年、東レ入社。88年に時事通信社に転職。94~98年ロンドン支局、2006~10年ブリュッセル支局勤務。主に国際経済ニュースをカバー。20年、時事通信社を定年退職。いちジャーナリストとして再出発。著書に『巨大通貨ユーロの野望』(時事通信社、共著)、『国際カルテル-狙われる日本企業』(同時代社)。
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