女性の解放者としての米国?――アフガニスタン戦争の欺瞞
ジョー・バイデン米政権が、ドナルド・トランプ前政権がタリバンとの間で結んだ合意に基づき、アフガニスタンから駐留米軍の完全撤退を進めていた8月15日、首都カブールはあっけなくタリバンに制圧された。
翌日行われた国民向けの演説でバイデンは、改めて米軍撤退の判断の正しさを強調し、次のように述べた。“米国は20年前、「明確な目標」をもってアフガニスタンに向かった。その目標とは、2001年に同時多発テロ事件を起こしたテロ組織「アルカイダ」が再び米国本土を攻撃しないようにすること、アフガニスタンがそのようなテロ攻撃の拠点とならないようにすることであった。そしてこれらの目的は達成された”と。
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