「平和構築」最前線を考える (45)

ロシア・ウクライナ戦争終結の見込みと「キーウ安全保障協約」による未来像

執筆者:篠田英朗 2022年11月21日
ウクライナのゼレンスキー大統領は11月16日、G20首脳会議でのビデオ演説で、「キーウ安全保障協約」の重要性を強調した (C)EPA=時事
戦争終結後の「安全の保証」の仕組みとして提示された「キーウ安全保障協約」。ウクライナの個別的自衛権を国連憲章51条の規定する集団的自衛権の多層的運用に結び付けるこの枠組みは、軍事同盟に限定されない国際平和活動の未来像にもなっている。

 ウクライナ軍が、南部のヘルソンを奪還した。これによって、数カ月にわたって継続してきたウクライナ軍の作戦が、新しい段階に入ることになるはずである。

 ロシア軍は、占領地に塹壕を張り巡らせるなど、陣地を防御する構えに出ている。一方ウクライナ軍は、不用意に消耗戦に持ち込まれることを避けながら、ロシア軍の補給路の新たな断絶地点を見出していくだろう。ただ、新しい作戦の動きはまだ見えてきていない。

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カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
篠田英朗 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科修士課程、ロンドン大学(LSE)国際関係学部博士課程修了。国際関係学博士(Ph.D.)。国際政治学、平和構築論が専門。学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験を持つ。日本政府から派遣されて、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)で投票所責任者として勤務。ロンドン大学およびキール大学非常勤講師、広島大学平和科学研究センター助手、助教授、准教授を経て、2013年から現職。2007年より外務省委託「平和構築人材育成事業」/「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」を、実施団体責任者として指揮。著書に『平和構築と法の支配』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)、『平和構築入門』、『ほんとうの憲法』(いずれもちくま新書)、『憲法学の病』(新潮新書)など多数。
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