安倍戦略の重要な目玉の1つ、日本版NSC(国家安全保障会議)設置法案が提案された。
アメリカのNSCを見習って作られるこの新組織。それならば、アメリカが繰り返してきた失敗からも学び、日本が抱える問題に対応できるよう、しっかりとしたインテリジェンス体制に裏打ちされた組織にしてほしかった。このままでは、日本版NSCは危機にも素早く対応できるのかどうか、疑問が残る。
日本版NSCは既存の「安全保障会議設置法」の改正によって誕生する。
新しく設置されるのは、総理と外相、防衛相、官房長官の「4大臣会合」と、「国家安全保障会議事務局」。また、総理大臣の諮問に応じて審議する事項として「国家安全保障に関する外交政策及び防衛政策の基本方針」が新たに加わる。既設の会合としては、9大臣会合があるが、4大臣会合はもっと頻繁に、少なくとも2週間に1回程度集まるという。事務局は局長をはじめ、自衛隊員約10人を含めた60人規模を予定している。
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