【ブックハンティング】ジェンキンス告白本が描いた“近代以前の隣国”の姿

執筆者:伊奈久喜 2005年12月号
エリア: 朝鮮半島

 フォーサイト読者の共感を得られるかどうかわからないが、『告白』の著者チャールズ・ロバート・ジェンキンス氏に対するテレビの扱いには違和感を持っていた。北朝鮮に拉致された曽我ひとみさんには言葉では表現できない同情を感じる。曽我さんを支えてきたのが夫のジェンキンス氏であり、家族が幸せに暮らせるようになったのは喜ばしい。が、ジェンキンス氏は自分の意思で北朝鮮に渡った元脱走兵である。米国に里帰りすれば、日本の報道陣がノースカロライナ州の田舎町まで押しかける。東京での運転免許取得のための教習場面もテレビで流れる。過剰ではないか。

カテゴリ: 国際 書評
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