電池メーカー製自動車に バフェット氏もお墨付き?

執筆者:八ツ井琢磨 2009年1月号
エリア: アジア

 BYDという中国企業をご存じだろうか。広東省深セン市を本拠とする大手充電池メーカーで、五年前に自動車業界に進出。民族系同業では奇瑞汽車や吉利汽車などより知名度は低いが、このところ販売台数を急増させている。中国自動車工業協会によると、BYDのセダン「F3」の二〇〇八年十月の国内販売台数は一万五千三百台で、トヨタ自動車の「カローラ」などを抑え、ブランド別で初めて月間首位に立った。 香港で上場しているBYDが一躍脚光を浴びたのは〇八年九月末。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏傘下の電力・天然ガス供給大手の米ミッドアメリカン・エナジー・ホールディングズが、BYDの株式約一割を十八億香港ドル(約二百二十億円)で取得すると発表したためだ。BYDの株価は発表当日に四割以上も急伸した。

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