深層レポート 日本の政治 (115)

号砲鳴る!「大惨敗濃厚」自民が見据える「次の次」

執筆者: 2009年8月号
タグ: 日本
エリア: アジア

 麻生太郎首相が自らの手による衆院解散を決断し、衆院選の投票日を八月三十日に設定したことによって、政局は新たな段階に入った。すべての国会議員の関心は衆院選に向かい、寿命が決まった内閣はレイムダック化すると同時に、国会も空洞化するのは確実だ。今後は、永田町(国会議事堂や自民、民主党本部などの所在地)から国会議員は姿を消し始める。地元に帰って、選挙運動に専念するためである。 早期解散には、かねて自民党内に強い異論があったことはよく知られている。七月十三日の麻生首相の「解散宣言」には、そうした反麻生勢力による「麻生降ろし」の動きを封じ込める狙いがあった。

カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top