国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (3)

外交・安保を誤った白村江の戦い なぜ中大兄皇子は猪突したのか

執筆者:関裕二 2009年12月号
タグ: 日本

 古代日本は、一度滅亡の危機に瀕したことがある。それが、白村江の戦い(六六三)である。 一度滅亡した百済(朝鮮半島南西部の国)の再起を願い、中大兄皇子は無謀な戦いに挑んだ。民衆が「負けが分かっているのに」と罵倒していたにもかかわらず、である。 はたして、倭国軍は、唐と新羅の連合軍の前に、完膚無きまでに叩きのめされた。その時点で、日本列島が、焦土と化す恐れさえあった。幸い、唐と新羅の同盟関係が破綻したことによって、日本は救われたのである。 それにしても、なぜ中大兄皇子は、負け戦に猪突したのだろう。その理由を探るために、少し遠回りをしておこう。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(ワニ文庫)、『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』(以上、新潮文庫)、『伊勢神宮の暗号』(講談社)、『天皇名の暗号』(芸文社)、『「死の国」熊野と巡礼の道: 古代史謎解き紀行』 (新潮文庫)など多数。最新刊に『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』(新潮新書)、『古代日本人と朝鮮半島』(PHP文庫)、『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪: 古代史謎解き紀行』(新潮文庫)がある。
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