低金利環境の持続やオンライン取引の増加を背景に、日本も「株式の時代」に突入した。東証発表の九九年度株式分布状況によると、日本の個人株主数は三〇二二万人。子供も含めた日本人の四人に一人の割合である。同年度に日本の個人株主数は前年度比一九二万人、六・八%も増加した。個人株主の増加はこれで四年連続である。 株式投資への関心の高まりは、投信統計にも見ることができる。二〇〇〇年五月末の投資信託の純資産残高は約五八兆六二〇〇億円と、八九年末の過去最高水準五八兆六四九二億円に肉薄した。八九年末と言えば、日経平均株価が四万円に接近し史上最高水準だった時である。十年の空白の時間をおいて、日本も株ブームになりつつあるのだ。

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