
5月1日のルペンの集会は熱気に包まれていたが……(筆者撮影)
エマニュエル・マクロンが大統領に当選した。マリーヌ・ルペンは崖っぷちに立った。
マクロンの勝利は、25万人の草の根の運動員と自由・平等・博愛(連帯)・ライシテ(非宗教性・諸文化の尊重・反コミュノタリズム)といった「共和国の価値」への危機感に負うところが大きい。とくに後者については、マリーヌ・ルペンは自分こそがその防壁だと主張していたが、国民は「共和国の価値」を歪曲して利用した詭弁にすぎないと否定したのである。

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