【再掲】フランス「反カルト法」が厳密に分別する「宗教」と「セクト」

執筆者:広岡裕児 2022年12月30日
タグ: フランス 日本
エリア: アジア ヨーロッパ

 

現行のフランス「反カルト(セクト)法」(フランス政府HP「Légifrance」より)
下半期(7月~12月)に掲載した記事から、2022年の世界と日本を捉え直す「再読セレクション」をお届けします。(初公開日:2022年10月31日)

 

旧統一教会を巡る問題で注目を集めるフランスの「反カルト法」だが、誤解も多い。「カルト的逸脱行為」と「宗教」との峻別が、正しい理解につながる。

 

 安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会[世界基督教統一神霊協会])のような「カルト」を規制すべし、という議論が起きている。その中で、厳しい対策を講じている国として、フランスがよく例に出される。

カテゴリ: 政治 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
広岡裕児(ひろおかゆうじ) 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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