「マクロン対ルペン」から一転混沌「フランス地方選挙」の意外な結果

執筆者:広岡裕児 2021年7月8日
エリア: ヨーロッパ
来年の大統領選、マクロン(左)ルペン(右)の一騎討ちに異変が……(C)AFP=時事
来年行われる大統領選挙の行方を左右すると言われた、フランスの地方選挙。ところが、存在感のないマクロン与党に伸び悩む極右RN、そして異常に増加した棄権票という結果に――。

 フランスで全国一斉に、地域圏議会と県議会の同時選挙が行われた。

 過去のイメージから、フランスは中央集権の国だと思われがちだが、日本よりもはるかに地方分権が進んでいる。アメリカやドイツとは違った、国家の一体性を持ちつつ分権するという第三の道をとっており、おおいに日本の参考になると思うのだが、あまり知られておらず残念である。

 国、地域圏(レジョン:州とも訳される)、県、市町村(コミューン)は対等で、それぞれに権限が配分されている。地域圏は日本の東北地方とか関東地方がそのまま自治体になったようなもので、経済開発、地域整備などで国と対等の権限をもつ。県は福祉などを担当しており、それぞれが国民生活に重要な役目を負っている。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
広岡裕児 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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