安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会[世界基督教統一神霊協会])のような「カルト」を規制すべし、という議論が起きている。その中で、厳しい対策を講じている国として、フランスがよく例に出される。
しかし残念ながら、誤って紹介されていることが多い。カルト対策は宗教対策だ、という誤解である。たとえば、フランスの「反カルト法」は反宗教法であるとか、政府が宗教団体を監視する特別な機関を持っている、といった言説だ。
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