トランプ大統領の「政権運営スタイル」がもたらす懸念

4月の習近平国家主席との首脳会談では、見事に「取引」を成立させた (C)AFP=時事
トランプ政権が今年1月20日に始動してから5カ月以上が経過した。この間に内政、外交の両面で実に多くの展開があり、目まぐるしくあっという間に時間が過ぎ去ったという感がある。
こうした中、ドナルド・トランプ大統領の政権運営スタイルについても、その特徴が明らかになってきたとの印象がある。筆者は5月下旬から6月初旬にかけてニューヨーク、ワシントンDCに滞在し、トランプ大統領の政権運営スタイルに関する評価について、元政府高官やシンクタンクなど米国政治の専門家らとの意見交換を重ねたが、彼らに共通していた認識は、「パーソナリティ志向(personality-driven)」、「取引型(transactional)」、「事案毎(case-by-case)」という表現であった。

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