サウジ「ムハンマド皇太子」謎の1カ月消息不明と「サウジアラムコ」IPOの相関関係

さすがにこれが「合成」写真ではなかった(C)EPA=時事

 

 今年4月21日夜、サウジアラビア(以下、サウジ)の首都リヤドの王宮付近で銃撃事件が発生した。サウジ治安当局は、無許可の娯楽用小型ドローンを治安部隊が撃ち落とした、と発表した。

 それから1カ月強、サウジの皇太子、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(以下、MBS)は公の場から姿を消した。就任直後の米マイク・ポンペオ国務長官が4月29日に訪問したときも、メディアには皇太子MBSの姿は報じられなかった。4月のあの事件は「クーデター未遂」だった、MBSも銃撃され怪我をした、という噂が根強く流れていた。サウジ側から具体的説明がないまま、イランの通信社は「皇太子死亡説」まで流すようになった。これにもサウジ側は反応しなかった。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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