新・マネーの魔術史:未来篇
新・マネーの魔術史:未来篇 (9)

ブロックチェーンとは「取引記録を石に刻み込む」ようなもの

執筆者:野口悠紀雄 2019年11月14日

 

 ビットコインは、1つの論文で始まった。

 2008年に公表されたBitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash Systemという論文だ。

 これは、わずか9ページの論文である。

 著者は、サトシ・ナカモト。いまだに誰だか分からない。

 この論文の後半はかなり面倒な計算だが、前半は深い専門知識がなくても読むことができる(ただし、あまり分かりやすくはない)。

二重払いできない電子マネーをどう作るか?

 この論文の目的は、「電子マネーではないインターネット上の通貨」をどのように作るかだ。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
野口悠紀雄 1940年東京生まれ。東京大学工学部卒業後、大蔵省入省。1972年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授などを経て、現在、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論。1992年に『バブルの経済学』(日本経済新聞社)で吉野作造賞。ミリオンセラーとなった『「超」整理法』(中公新書)ほか『戦後日本経済史』(新潮社)、『数字は武器になる』(同)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞社)、『マネーの魔術史』(新潮選書)、『AI時代の「超」発想法』(PHPビジネス新書)など著書多数。公式ホームページ『野口悠紀雄Online』【http://www.noguchi.co.jp
クローズアップ
キャリア決済のお申し込み
フォーサイトのお申し込み
クローズアップ
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top