新・マネーの魔術史:未来篇
(69・最終回)
最終回・CBDCはパラダイムの転換――それに成功した社会が未来を拓く

ディエム公式HPより
CBDC(中央銀行デジタル通貨)やディエムのようなデジタルマネーが発行されると、銀行預金が流出し、銀行は「ナローバンク」になる。中央銀行が果たすべき役割も大きく変わる。
ここでの重要なポイントは、取引情報の活用だ。銀行がその活用を中心とするビジネスモデルに転換できるか? また、個人情報を把握する主体として、国と民間主体のどちらが望ましいか? が問題となる。
銀行がナローバンクになり、CBDCの仲介だけを行う
CBDCの導入は、現実世界においては、さまざまな規制や利害関係などの制約条件を考慮しつつ行われる。だから、理想的な仕組みが実現できないこともありうる。

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