灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(98)

執筆者:佐野美和 2020年4月26日
カテゴリ: 政治 社会
エリア: アジア
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』=ダヴィッド社、1956年=より)

 昭和37(1962)年、テレビによって新しい情報を瞬時に伝えることができる時代だというのに、毎日行う選挙活動というものはなんと時代錯誤な遺物であろうかとあきは感じる。

 そう思う一方で、草履を汚しながら選挙民と交わす言葉、握手。泥臭いふれあいにのめり込んでいく自分がいる。

 いわゆる「ドブ板」と言われる活動にも力を入れているが、表には出さない大切な活動もある。

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執筆者プロフィール
佐野美和(さのみわ) 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
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