岩瀬昇のエネルギー通信 (348)

「脱炭素」で重要度を増す「エネルギー安保」に構想はあるか

執筆者:岩瀬昇 2021年3月2日
タグ: 日本
第6次エネルギー基本計画は「2050年カーボンニュートラル」実現の根幹となる(石油・天然ガス小委員会/経産省公開の動画より)

 

 2020年12月8日、筆者が初めて委員として参加した経済産業省の審議会「総合資源エネルギー調査会」の孫組織「石油・天然ガス小委員会」(石天小委)の会合が、2月に入って立て続けに開催された。

 大きなテーマは次のようなものだった。

 第13回 2020年2月15日(月)

① 石油・天然ガスの安定供給確保(自主開発の更なる推進)

カテゴリ: 環境・エネルギー
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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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