みずほ再生には「取締役会」刷新が必要ではないのか

執筆者:浪川攻 2021年12月2日
坂井辰史・みずほFG社長(左)の後任人事が経営見直しの「説得力」を左右する(右は藤原弘治・みずほ銀行頭取=11月26日)   ©︎時事
みずほFGが立ち直るには、まず何よりも新たな経営トップに“説得力”が必要だ。しかし、その人材を金融庁から「人材像について十分な議論を行っていない」と指摘された取締役会自身が選ぶのは矛盾ではないのか。この混乱を通じて、辞任を申し出た社外取締役は一人もいない。

 一連のシステム障害問題を巡って、金融庁がみずほフィナンシャルグループ(FG)に下した行政処分は予想通りに厳しかった。行政処分で求めた経営責任の明確化として、みずほFGは坂井辰史・同社社長、藤原弘治・みずほ銀行頭取などの引責辞任を余儀なくされた。

   この処分への対処を通じて、みずほFGはいかなる道を歩むのか。それを決めるのは、みずほFG自身である。

この記事だけをYahoo!ニュースで読む>>
カテゴリ: 経済・ビジネス
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
浪川攻(なみかわおさむ) 1955年東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌などで編集・記者として活躍し、2016年4月フリーに。著書に『証券会社がなくなる日 IFAが「株式投資」を変える』『ザ・ネクストバンカー 次世代の銀行員のかたち』(以上、講談社現代新書)、『地銀衰退の真実 未来に選ばれし金融機関』(PHPビジネス新書)、などがある。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top