
「戦狼外交」のチャンピオン、趙立堅外交部副報道官の発言が穏当になってきている背景は―― (C)時事
「内政の延長」化が進む世界の外交
ウクライナ問題の帰趨は、リベラル・デモクラシーが作りだした第二次世界大戦後の世界秩序の運命を決める。より多くの人が、こう感じ始めている。それほど深刻な国際ルールの侵犯であり、それを国連安全保障委員会の常任理事国がやったのだ。世界の外交はますます内政の延長、いや内政そのものになってきた。
今回のロシアのウクライナ侵攻は、権力集中を強めたウラジーミル・プーチン大統領が、個人的野心、つまり偉大なロシアの復権という願望に突き動かされた結果だ。個人に権力が集中し、政権が長期化した場合の弊害を如実に表している。

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