煽りません! プロ直筆、一生モノの資産運用「いまやっていいこと、悪いこと」 (1)

人気のアメリカ株投資で「レバレッジ」を掛けるとなぜ危険なのか

執筆者:福田猛 2022年3月30日
タグ: マネー
kogome/stock.adobe.com
【Q1】あなたは100万円を「3倍レバレッジ型投信」に投資します。株式市場が一時25%下げ、再び25%上昇した場合、あなたの100万円はいくらになっているでしょう? 【Q2】同じく100万円を「3倍レバレッジ型投信」に投資します。株式市場は基準日から100→110→100→90→100と価格が動くボックス相場。さて、この4日後にあなたの100万円はいくらになっているでしょう? ――正解とそのメカニズムは本文で。

 読者の中にも、資産運用をしている人は多いのではないだろうか。インフレ、金利上昇、ウクライナ情勢等で2022年は年初から株価の変動が激しくなっている。2021年はアメリカ株ブームだった。アメリカは、2011年~2020年の10年間、世界で一番株価が上昇した国だ。さらにコロナ禍においてもGAFAに代表される巨大IT企業が株価を牽引し、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500やナスダック総合株価指数も大きく上昇した。個別企業の株式に投資しなくても、アメリカの株価指数に連動する投資信託やETF(上場投資信託)に投資すれば大きなリターンを得られた。

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カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
福田猛(ふくだたけし) ファイナンシャルスタンダード株式会社代表取締役。同志社大学卒業後、大手証券会社を経て、2012年ファイナンシャルスタンダード設立。著書に『この世でいちばん臆病な投資生活』(サンマーク出版)、『お金の不安から一生自由になれる 考えない投資生』(飛鳥新社)、『プロがこっそり教える資産運用のはじめかた』(毎日新聞出版)などがある。2020年、一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会理事就任。ファイナンシャルスタンダード公式サイト https://fstandard.co.jp/
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