マネーから読み解く2022年のキーワードは「TIGER」

執筆者:滝田洋一 2022年1月5日
東証大発会であいさつする鈴木俊一財務相。2022年最初の取引となった1月4日の日経平均は前年末比で510円08銭高の2万9301円79銭となった   ©︎時事
米国株に史上最高値をもたらした「コロナ・バブル」はいつまで続く? 高まるインフレ圧力に対するFRBの出遅れが、国際金融市場の波乱要因となっているのは間違いない。新興国、地政学リスク、脱炭素……様々な要素が絡み合い連動する2022年グローバル経済のメカニズムを、注目ポイントのピックアップとともに解説する。

 ニューヨーク・ダウ工業株30週平均とS&P500がそろって最高値を更新し、アップルの株式時価総額は初の3兆ドルを果たす。米国株が宴のただ中にあるのを横目に、新年の日本経済は始動した。虎の威を借る狐よろしく、2022年の日本株の大発会は賑わいをみせた。

「寅年」となる22年は、英語の頭文字をとって「TIGER」が大きな課題となる。Tapering(テーパリング=米国の量的緩和の規模縮小)、Inflation(インフレ=世界的な物価上昇)、Geopolitical risks(ジオポリティカル・リスク=地政学的火種)、Energy(エネルギー=脱炭素がもたらす石油・天然ガス高騰)、Revenge shopping(リベンジ消費とコロナのせめぎ合い)である。これらのテーマは絡み合い、内外の情勢は連動する。

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執筆者プロフィール
滝田洋一 1957年千葉県生れ。日本経済新聞社特任編集委員。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」解説キャスター。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了後、1981年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ支局、経済部編集委員、米州総局編集委員などを経て現職。リーマン・ショックに伴う世界金融危機の報道で2008年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。複雑な世界経済、金融マーケットを平易な言葉で分かりやすく解説・分析、大胆な予想も。近著に『世界経済大乱』『世界経済 チキンゲームの罠』『コロナクライシス』など。
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