
東証大発会であいさつする鈴木俊一財務相。2022年最初の取引となった1月4日の日経平均は前年末比で510円08銭高の2万9301円79銭となった ©︎時事
ニューヨーク・ダウ工業株30週平均とS&P500がそろって最高値を更新し、アップルの株式時価総額は初の3兆ドルを果たす。米国株が宴のただ中にあるのを横目に、新年の日本経済は始動した。虎の威を借る狐よろしく、2022年の日本株の大発会は賑わいをみせた。
「寅年」となる22年は、英語の頭文字をとって「TIGER」が大きな課題となる。Tapering(テーパリング=米国の量的緩和の規模縮小)、Inflation(インフレ=世界的な物価上昇)、Geopolitical risks(ジオポリティカル・リスク=地政学的火種)、Energy(エネルギー=脱炭素がもたらす石油・天然ガス高騰)、Revenge shopping(リベンジ消費とコロナのせめぎ合い)である。これらのテーマは絡み合い、内外の情勢は連動する。

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