中台サービス貿易協定の性急な推進に反対する学生たちが24日間にわたって「三権」の1つである立法院を占拠するという異例の事態は、馬英九政権から大幅な譲歩を引き出した学生側の「勝利」に終わった。ただ、今回の運動を振り返るとき、勝者よりもむしろ敗者となった側の姿を正確に見極めることが重要だ。
そもそも立法院占拠という過激な行動がこうも見事に成功し、さらに、学生たちが警察力で排除されなかったのはなぜか。そして、今後の台湾政治と中台関係にどんな影響を与えるのかについて考えてみたい。
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