民進党のホープ「台南市長」が語る「台湾独立」問題

執筆者:野嶋剛 2014年9月20日
タグ: 中国 台湾
エリア: アジア
 インタビューに答える頼清徳氏(筆者撮影)
インタビューに答える頼清徳氏(筆者撮影)

 台湾では次期総統選の前哨戦と位置づけられる地方統一選挙を11月に控え、目下好調の野党・民進党がどこまで首長のポストや地方議員の議席を増やせるかが注目されている。現職の台南市長で、次期選挙にも再任を狙って出馬する頼清徳氏(54)は民進党の中堅のホープとされ、台湾の首長の中では最も高い施政満足度を誇り、市長の再任はほぼ確実と見られる。

 その存在がさらに脚光を浴びたのが、今年6月の中国訪問だった。市長として訪問した頼氏は、中国・上海で「台湾の未来を台湾の2300万人が決定することは台湾社会のコンセンサス」「台湾独立の主張が台湾社会に存在するから、民進党の党綱領に台湾独立条項がある」などと語った。これまで台湾の政治家の訪中では、対中関係を重視する国民党だけではなく、独立志向を持つ民進党ですら中国の反応を意識し、当たり障りのない発言に抑えることが普通だった。頼氏は未来の総統候補と期待される人材だけに、その発言は中台双方に大きな反響を呼んだ。先週来日した頼氏に「真意」などを尋ねた。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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